さらし柿ってご存知ですか?渋柿の渋を抜いた、甘い甘い柿です。地域によっては、さわし柿とも呼ばれるみたいですね。
私は数年前に知り合いに、この『さらし柿』を頂いて、あまりの甘さ、おいしさに感動しました。その感動を伝えたところ、翌年、頂いた方に渋柿狩りに誘っていただき、さらし柿の作り方を教えていただきました。
そこから、毎年、秋が来ると、渋柿を頂いたり、大量に購入したりして、さらし柿を作っては楽しんでいます。
今年もやりました!
今年は、渋柿、購入しました。ネットで購入して届いた渋柿がこちら。
![](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/014570c2dbfd7f60b25cfc303fd04eb8d1aecd36d3-300x225.jpg)
45個ありました。昨年は、購入した後に、頂いてしまって、200個近くありました。なので、近所の方に配ったら、かなり好評で。みんなに「おいしかったー」「甘くてびっくりしたー」と言われて嬉しくなってしまいまして、今年も、昨年ほどの数は無理だけど、ちょっと配るために、多めに購入してみました。
ちなみに、私は、こういった食材を購入するときは、生産者から直接買えるポケットマルシェを利用させていただいています。果物とか、大好きな貝とか結構な頻度で購入してます。産直なので新鮮なのは、もちろん、普段はなかなか手に入らない食材も購入できるので、楽しいですよ!
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3YYMQ2+198YR6+4PXI+63WO1)
ではでは、早速作り方のご紹介です。
さらし柿(さわし柿)作り方
①柿をきれいに拭いてから、ヘタの部分を35度の焼酎に3秒位つける。
今回使用した焼酎は、こちら。
![宝カップ焼酎35度](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/01759c5ca9c182895a045837a502905b1fe45bbe8e-225x300.jpg)
25度とかいろいろ種類がありますが、35度以上が必要です。もっとアルコール度数の強い、ウイスキーとかで作る方もいらっしゃいますね。我が家はいつもこの焼酎。私は、ビールばっかりなので、余ったお酒の使い道を考えると、この少量のカップ焼酎がベストなんです。
②焼酎につけた柿を、用意しておいたビニール袋に並べていく。
これは、毎年子ども達の仕事です。
![焼酎につけてビニール袋に置いていく子ども達](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/0160a5fff70a606ffb9269417004a8b2500898218b-295x300.jpg)
頂いた柿だと、売り物ではないため、結構ヘタに虫がついていたり、クモの巣がついてたりするので、ヘタを切り取ってから焼酎につけています。今回は、購入品ということもあり、ヘタがとてもきれいなものばかりでしたので、ヘタを付けたまま渋抜きしました。
売り物の柿を購入すると、柿もきれいに拭かれているので、ほとんど汚れもついておらず、ラクチンでした。
子ども達も、もう慣れっこになっているのもあり、あっという間に終了です。
③ビニールの口をしっかり結ぶ。
今回、3袋に分けたのをさらに大きなビニールに入れて、柿が送られてきた段ボールに入れました。
![焼酎につけ終わり、ビニールの口をしっかり結んだ状態](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/0187176fb58e4f828f3cfc96f02275b6f890b277ce-300x214.jpg)
![ビニール袋を段ボールに入れた状態](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/0130d5c149b755ea01e6f3154c572014aca64d58aa-300x240.jpg)
④1週間~10日、ぽかぽかするような場所で保管。
我が家では、リビングの窓辺でぽかぽか気持ちよさそうに日向ぼっこさせてました。
![リビング窓際で日向ぼっこさせる渋柿たち](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/0114c144dad5a45f22f8c6b220b3960a41ee4d96ab-300x225.jpg)
夜、気温が低下したときは、ホットカーペットに載せておく、とか、こたつに入れる、という方もいらっしゃるみたいですが、ここ四国の10月下旬はそんなに寒くもなく、まだ、こたつも出していませんので、そのまま部屋の片隅に置いておりました。
昨年は10日程かかったのですが、今年は、1週間で、結構やわらかくなってきました。もともとの柿の熟れ具合、柿の大きさ、気温なんかで仕上がりに必要な期間は、毎年違います。
⑤柔らかくなってきたものを選んで、まわりについてる焼酎を拭きとって、冷蔵庫の野菜室で保管。
我が家の野菜室には入りきらない数ですので、5,6個ずつ小分けにして、その日のうちに、近所にもおすそ分けしました。
時々、まだ固い柿がありましたので、固い柿だけをもう一回ビニール戻し、口を縛って、2日放置しました。この分は、日向ぼっこさせずに、室温で置いてました。2日後、良い具合に柔らかくなったので、野菜室保管分に仲間入りさせました。
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3Z0HCJ+F2DWVM+5BWM+5ZMCH)
さて、早速食べてみます!
上の子は、固めが好きで、私と下の子は、トロトロになったのが好きなんです。なので、いつも、固めとトロトロを1個ずつ剥きます。
![剥いた、さらし柿。固めとトロトロ。](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/01b43f72394ea76694839cc1cb6a7a1ecf1281200f-300x236.jpg)
画像でもわかると思いますが、左側が固め、右側がトロトロです。トロトロのほうは、本当に甘いです。口の中でとろけます。上の子に言わせると、甘すぎるらしいです。
固めの方も、ちゃんと渋は抜けていて、甘くなっていました。程よい甘さ。普通の甘柿に近い甘さです。フォークできちんと刺せるので、食べやすいです。
トロトロが好きな私、一人で楽しむときは、そのままヘタだけ切って、丸ごと1個、プリンのように、スプーンでいただきます。
![丸ごと1個スプーンで食べる、トロトロさらし柿](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/01f2409aaf87e0d783faf0364f83c455304fb4e336-1-300x227.jpg)
トロトロなので、スプーンだけできれいに食べられます。
![スプーンできれいに食べ終わった、丸ごとのさらし柿](https://kihon-mama.com/wp-content/uploads/2023/10/01f117f1032ca0a07a12bc4ef1b38f092b74d0bfc7-300x235.jpg)
何とも満足感のある、おやつです。つい、食べすぎちゃいそうになるんですが、柿の食べすぎは、要注意です。柿に含まれるタンニンが胃酸と反応することで、胃腸障害につながるリスクがあるそうです。摂取量の目安は1日1個みたいなので、気を付けましょう。
ちなみに、渋柿がなんでアルコールで渋抜きできるのか。初めて、さらし柿を作った時に疑問に思って調べました。
簡単に言うと、渋柿の渋さの原因は、水に溶ける可溶性タンニンという成分だということです。水に溶けるから、口に入れると、その渋い成分が溶けだして、渋さを感じるんですね。それが、アルコールにつけることで、水に溶けない不溶性のタンニンに変身するとのこと。水に溶けないから、口の中にいれても、タンニンが溶けだしてこなくて、渋さを感じず甘味だけ感じる、ということらしいです。なんか、すごいですよね。
このネタは、昨年、上の子の宿題によく出る、自学(好きなものを勉強してくる)のネタとしても登場しました。来年あたり、下の子の宿題でも使われる予感(笑)。まさに食育です!
甘ーい柿が好きな方、ぜひ、渋柿を渋抜きしたトロトロ、ツルンと甘い、さらし柿、作ってみてください!